単元計画はこう立てる!指導案にも生かせる!小学校外国語・外国語活動(英語)指導

毎回の英語の授業の準備って大変ですよね。
教材の準備はもちろん、そもそも明日の外国語何をしようかな~・・・
なんて悩まれている現場の先生って私の身近にもたくさんおられます。

授業準備を少しでも楽に効率的にするためにも、ぶれない授業にするためにも、単元計画をまずは立ててみましょう、という事を以前お話しました。

まだご覧になっていなければ、まずはこちらをご覧ください。
単元を通した授業プラン  小学校外国語・外国語活動(英語)指導

今回はその外国語(英語)の授業で単元の計画を立てるときに大切にしたいことについてお話したいと思います。


みなさんはどのように単元プランを立てますか?

おそらく教材をざっと眺めて、文科省が出しているプランや、色んな書籍からアイディアをもらったりして1時間目から順番に考えていかれる方が多いのではないでしょうか。

私はそれは、おもしろくないなぁ~と思います。
なぜ面白くないかというと、1つ1つの学習活動の目的がはっきりわからないからです。

例えばチャンツ。
リズムがあると子どもたちって6年生でも楽しく活動します。
でも、何のためにそのChantを歌うのでしょうか?

表現に親しむため?言えるようになるため?
確かにそうですよね。

では、言えるようになってどうしたいのでしょう?

確かにチャンツは表現や語彙を覚えて言えるようになるために、とても効果的な手法だと思います。

話せないよりは話せたほうが良いのは当然です。

私が思うのは、その先の姿に目を向けたいということです。

話せるようになって何ができるようになるのか
その表現や語彙を使ってどんな場面で、だれを相手に、どんなコミュニケーションをとるのか。

例えば、
When is your birthday?
My birthday is ~.

が言えるだけでなくそれを使って何をさせるのかを考えたいのです。

つまり、単元の最後に、単元で学んだ英語の表現や語彙をつかって何をさせるのかをまずは、考える必要があるのです

We can! 1 Unit2のWhen is your birthday?で考えてみます。

文部科学省が例示しているプランでは、最終活動は「友達が気に入るバースデイカードをプレゼントする」というものです。

そのために誕生日を尋ねたり答えたりできるようになる必要性があります。
また、そのカードが相手が気に入るものになるように、好きなものやほしいものを書いてあげたいので、それについての会話ができるようになる必要もあります。

つまり、それぞれの表現に必要性があり、それを覚える学習に必然性が生まれてくるわけです。

誕生日を尋ねて答えられるようになることが目標なのではなく、友達にバースデイカードをプレゼントすることが単元としての目標になってくるということです。

この単元で考えられる単元最後の学習活動(言語活動)は他にも考えられます。
バースデイカードは話すことの「やり取り」が目標ですが話すことの「発表」を目標にすることもできます。

学んだ表現を使って「さらに素敵な自己紹介ができるようになろう」という活動もできます。
「会話表現ばかりなのに、どうやってそれを「発表」(スピーチ)にするの?」
と思われる方もあるかもしれません。それについては、また後日お話ししますね。

とにかく、外国語・外国語活動(英語)の単元計画を立てる上で、まず考えるべきは単元最後の活動です。

単元最終のTask(タスク)という表現がしっくりしますね。
子どもたちには「この学習のMission(ミッション)は~」というと、モチベーションはかなり高まります。

そしてそこから逆算して1時間目を考える。単元が全8時間なのであれば、第8時間目の活動や子どもたちの姿をまずは考えるのです。

そのタスクを達成するために必要な表現や語彙を単元を通して覚えていく、という感覚をまず持つことが単元計画作成の第1歩だと思います。

ぜひ子どもたちも先生も、そのような「学びに向かう授業」をつくっていきたいですね。


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