今回は、
小学校外国語 5年生 We Can!1のUnit2の評価文例(所見)です。
このユニットのポイントは、
単元最後の活動(TASK)を友達に誕生日カードをプレゼントするというものに設定して、単元を通してそれにふさわしい情報を話したり書いたりできるようにしていくといったところだと考えます。相手や目的を明確にすることで、ただ単にその表現や語彙が言えるだけでなく、相手意識のある活動ができるよう指導したいです。そうすることにより、思考力や判断力、表現力を養うことができます。
当初私は、友達にバースディカードをプレゼントするなんてあまり楽しくはないかな?と感じました。しかしこの活動は、高学年であっても意外に子どもたちは楽しんで取り組みます。
また、指導や評価をするときに線引きが難しいことに「知識・技能」と「思考力・判断力・表現力」との違いがあります。
私は以下のように違いをつけています。
↓
「知識・技能」
→そのことが聞いて理解できる、話せる。
「思考力・判断力・表現力」
→相手の話を聞いて理解して、自分の考えを持てる。自分の考えや思いを含ませて話ができる。
その内容を一度自分の中に落とし込むことができているかどうかだと考えます。
別の言い方をすれば、その内容を自分事として受容し、発信しているかどうかとも言えます。
評価文例(通知表)
5年生 Unit2
1 知識・技能
(1)聞くこと
Unit2では、~を通して月や季節などを含む誕生日についての話を理解することができました
(2)読むこと
Unit2では、~を通して月や日付など活字体で書かれた言葉を読みました。
(3)話すこと(発表)
Unit2では、~を通して誕生日や好きなもの、ほしいものなどについて話すことができました。
(4)話すこと(やりとり)
・Unit2では、~を通して月や季節などを含む誕生日について尋ねたり答えたりすることができました。
(5)書くこと
Unit2では、~を通して月や日付など活字体で書かれた言葉を書き写しました。
2 思考・判断・表現
(1)聞くこと
Unit2では、~を通して祭りや行事のことに関するまとまりのある話を聞いて、おおよその内容をとらえることができました。
(2)読むこと
なし
(3)話すこと(発表)
Unit2では、~を通して自分の誕生日と欲しいものや好きなものなどを伝えることができました。
(4)話すこと(やりとり)
Unit2では、相手が気に入る誕生日カードを作成してプレゼントするために、誕生日や好きなもの、欲しいものを尋ねたり答えたりすることができました。
(5)書くこと
Unit2では、相手が気に入る誕生日カードを作成してプレゼントするために、必要な言葉を選んで書き写しました。
3 主体的に学びに向かう態度
・Unit2では、~を通して相手に伝わるように、好みや欲しいもの、誕生日を伝え合おうとしました。
・Unit2では、~という課題に対して意欲的に学習に取り組もうとしました。
少しでもお役に立てればうれしいです。
2020年度からの新学習指導要領の小学校外国語科・外国語活動では、3つの観点と5つの領域があります。
観点だけを考えて授業計画をしたり評価をしたりという事は難しい面があります。観点の中で、領域ごとの視点を明確にすることでその単元での目標やそれに対する評価がはっきりすると考えています。
また、すべての観点と領域を一つの単元で網羅することには難しいものがあります。
実際に3年生の初期や高学年でも読むこと書くことについては、思考力を伴う活動というものは、評価できるほどのものにはなりにくい単元もあります。
さらに「読むこと」「書くこと」については中学年では大きくは求められていません。
そのようなことなどもふまえて、実際に評価できそうな部分について書き上げています。そして、同時にこのような評価ができる授業を計画することも必要です。「~を通して」の部分は、実際の授業の活動を明記することを想定しています。
まだまだ改善できると思います。お気づきのことがありましたら教えてください
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