小学校外国語・外国語活動(英語)での文字指導について気を付けたいこと
をお話ししようと思います。前回は英語の授業での「読むこと」「書くこと」の指導の第1歩をお話しました。その第2弾です。前回のお話はこちら→読む 書く!文字に関する第1歩 よいフォントとは?
前回は子どもたちにとってよりよいフォントについて、という教材(ハード面)についてのお話でしたが、今回は指導する時に気を付けたいこと(ソフト面)についてです。
文字が併記された絵カードを使って発音練習や楽しいゲームをするわけですが、黒板にはって使うことも多いですよね。
先生 "Repeat after me!" "apple!"(絵カードを指さしながら)
子どもたち "apple!"
こんな感じです。
さてその時、絵カードのどこを指さしますか?
よく英語の授業を参観させていただくことがあります。
どういうわけか、多くの先生方が絵カードのスペリング(綴り)部分を指さしています。
読み書き中心の英語教育を受けてきた我々にとっては、とても自然なことなのかもしれません。そこに発音すべき文字があるのですから。
ただ、今子どもたちに身につけさせたいのは、appleを読めるようになるよりもリンゴの絵を見て、それをappleと言うことができるということです。発音と綴りを結びつける前に、発音と意味を結びつけることが先のはずです。
それが「音声を中心とした指導」の基本だと考えます。
特に中学年ではそれが大切です。
と、いうことは指さすべき場所はもうおわかりですよね。
そうです。絵です。
指導者のちょっとした指先の違いで、子どもたちの見るもの、感じるもの、得るものは変わってきます。
もちろん、発音と綴りとの関係に気づかせたり、親しませたりさせたい場合は文字を指さすことも必要なのは言うまでもありませんね。
絵カードを使うときや、絵本を使うときなど文字が書かれた教材を扱うときは、気をつけたいところです。
また、外国語の研究授業などを参観する機会があれば、そんなところにも着目してみてください。知らず知らずに指導者がとっている言動で、気をつけるべきところが見えてくればご自分の姿も意識できるようになります。
0 件のコメント:
コメントを投稿