小学校外国語活動 4年生 Let's Try!2のUnit3の評価文例(所見)です。
このユニットのポイントは、
ただ、以前にもお話しましたが中学年の子どもたちにとって、英語で理由をつけて話すという事はとても難しいことです。なので、そこは英語にこだわらず、日本語で理由を話してもよいと考えます。
また、聞くことに対する見取りや評価は、みなさんどのようにしているでしょうか。私は少し難しく感じています。先生や友達の話を聞いている様子を観察するだけでは聞いている態度しか見とれません(話している人をしっかり見ているかなど)。
話の内容をメモさせ、それを後からチェックすることもできます。しかしそれでは、聞くことと書くことが求められ、子どもたちにとって負担が大きくなりがちです。英語に限らず書くことに抵抗があったり、苦手な子にとっては、さらに負担が大きいでしょう。
今回書いている「知識・技能」としての「聞くこと」の評価は、振り返りシートや授業中の発言から見とれます。また「思考力・判断力・表現力」としての評価は、関係するイラストを選ぶという方法で見とれます。
評価文例(通知表)
4年生 Unit3
1 知識・技能
(1)聞くこと
Unit3では、~を通して世界の同年代の子供たちの生活を知るとともに、曜日の言い方について日本語と英語の音やリズムの違いに気付きました。
(2)読むこと
なし
(3)話すこと(発表)
Unit3では、~を通して曜日の言い方に慣れ親しみました。
Unit3では、~を通して曜日を尋ねたり答えたりする表現に慣れ親しみました。
(5)書くこと
なし
2 思考・判断・表現
(1)聞くこと
Unit3では、好きな曜日についての話を聞いて、それを表すイラストなどと結びつけました。
(2)読むこと
なし
(3)話すこと(発表)
Unit3では、自分の好きな曜日をイラストなどを用いながら理由(日本語)をつけて伝えました。
(4)話すこと(やりとり)
Unit3では、~を通して自分の好きな曜日を尋ねたり理由(日本語)をつけて答えたりしました。
(5)書くこと
なし
3 主体的に学びに向かう態度
・Unit3では、~を通して相手に配慮しながら、進んで理由も交えながら自分の好きな曜日を伝えようとしました。
・Unit3では、~という課題に対して意欲的に学習に取り組もうとしました。
Let's Try!/ We Can! Unit毎の授業や評価のポイント・通知表文例 目次(小学校 外国語指導)
少しでもお役に立てればうれしいです。
2020年度からの新学習指導要領の小学校外国語科・外国語活動では、3つの観点と5つの領域があります。
観点だけを考えて授業計画をしたり評価をしたりという事は難しい面があります。観点の中で、領域ごとの視点を明確にすることでその単元での目標やそれに対する評価がはっきりすると考えています。
また、すべての観点と領域を一つの単元で網羅することには難しいものがあります。
実際に3年生の初期や高学年でも読むこと書くことについては、思考力を伴う活動というものは、評価できるほどのものにはなりにくい単元もあります。
さらに「読むこと」「書くこと」については中学年では大きくは求められていません。
そのようなことなどもふまえて、実際に評価できそうな部分について書き上げています。そして、同時にこのような評価ができる授業を計画することも必要です。「~を通して」の部分は、実際の授業の活動を明記することを想定しています。
まだまだ改善できると思います。お気づきのことがありましたら教えていただけたらうれしいです。
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